東京裁判三部作第1弾「夢の裂け目」を上演中の新国立劇場(東京都渋谷区)では12日、作品の内容や時代背景にまつわるトークショーが開かれた。
約200人の聴衆を前に、同劇場演劇部門の鵜山仁芸術監督(57)は「(作者の)井上ひさしさんがお亡くなりになりました。しかし、今回のトークは普段と変わらずにやっていこうと思います。そうすることが井上さんの望んでいたことであり、井上さんの遺志にもかなっていると思うからです」と話した。
同劇場に設けられた井上さんへのメッセージコーナーには終演後、続々と観客が訪れ、思い思いのコメントを寄せていた。神奈川県横須賀市の保育士、松浦まき子さん(49)は「作品を見る度に、社会の仕組みなどが教科書を読んでいるかのように勉強になった。もっといろいろなことを教えてほしかった」と残念そうに話していた。
また、宮本武蔵、佐々木小次郎の対決のその後を描く「ムサシ」は、5月にロンドン、7月にニューヨークで公演される。出演者やスタッフは、さいたま市中央区の「彩の国さいたま芸術劇場」で、最後のけいこを行っている。
武蔵役で主演する藤原竜也さん(27)は12日、けいこ場で取材に応じ、「(昨年3月の初演では)やんちゃで良かったと言ってくれ、楽しんで芝居を見てくれた。愛情のある優しい方。遺志を引き継いで、日本の演劇界がもっと前に進むよう頑張りたい」と語った。
演出の蜷川(にながわ)幸雄さん(74)は「公演初日に台本が出来て4時間けいこして、2時間後に幕を開けたことを思い出す。井上作品が世界の演劇の最先端にあることをロンドン、ニューヨークの人々に伝えたい」と語り、公演の成功を誓った。
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